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戦慄の記録インパール再放送:大きな悲劇に祈る、泣くな斎藤少尉殿!

これから深い時間帯でNHK『戦慄の記録・インパール作戦』が再放送される。ちょうど連ドラの古関裕而インパールを慰問訪問した回にあわせたのだろう。もう本ブログは一度見ているのでストーリーは分かるが、当時の陸軍幹部のたてた「インパール作戦」は完全に失敗であった。ミャンマーとインドの国境。チンドウィン川(川幅が300メートルはあろうか)を直ちに渡航し、3000メートル級の山々を上って相手を攻撃する作戦を立てた。3週間で完遂するという陸軍の目論見ははずれ、数カ月に及んだ。日本軍は壊滅し、亡くなった兵士が重なるところは「白骨街道」と呼ばれた。本ブログは東南アジアの非都市部(ジャングル地帯含む)に50日以上、滞在したが、雨は1度、しかも1ミリも降らなかった。マラリアにもならなかった。本ブログは完全に乾季にぶちあたったのだろう。一方、インパールに進軍した日本軍にはともかく食料と水がなかった。医薬品がなかった。日本軍ではいつもながら兵站は軽視された。兵士は餓死し、病死した。インパールでの戦死者3万人、病気・けが4万人がものがたる。最後に出演した90歳を超える車イス姿の斎藤元少尉(捕虜を経て生還、司令官付)の嗚咽は日本人として悲劇の極みとしか言いようがない。

戦慄の記録 インパール

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