イラン：米国からの原油締め出し策「ロシアの融資で穴埋め」

イランのロウハニ大統領は8日、米国から受けている原油輸出の締め出し策で歳入が減少していることに関連して、ロシアからの融資で穴埋めする意向を示した。8日付ＡＰ電をボイス・オブ・アメリカが転じたもの。イランではドル不足からインフレが生じていると報道されている。これをロウハニ氏はルーブルで取り繕おうとしているらしい。筆者は、中国人民元の活用すら検討しているのではないか、と考えている。

ロウハニ氏は近く日本を訪問する計画があるようだ。今回の発言がどこまで本気か不明であり、実は日本から援助を引き出す狙いなのかも知れない。日本外交には米国とイランの間を取り持つ高い実力があると筆者は認識しているが、イランもしたたかと感じるようになった。