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欧米のトンチンカンな「石炭発電批判」、情報不足が原因では?

日本ほどいま、気候温暖化の怖さを知っている国はないだろう。今年の台風15号、19号の被害の甚大さはすさまじいものがあった。残念ながら欧米でこの惨状を報道しているメディアはほとんど見られない。

欧米など世界が一見トンチンカンな日本の「石炭火力発電」を批判するのは、国際社会への情報発信が不足しているからではないか。まず世界は日本が温暖化の影響に直撃されている現状を知らない。ただし筆者にはひとつ計画がある。国際的に新幹線は「ビュレット・トレイン」として非常に知名度がある。長野県で新幹線の車両基地が水没している映像は衝撃的だった。あの映像を欧米メディアに提供するのだ。

そして日本は実のところ、温暖化への対策を真剣に考えていることを欧米メディアに積極的に報道してもらう。日本経団連がこのほど発表した「脱炭素社会」への取り組みも英仏独伊などの言語に翻訳して再度プレスリリースする。日本では企業界でも温暖化への取り組みが待ったなしの経営課題として深刻に受け止められていることを欧米に知らしめるのだ。