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香港:人民解放軍の増強、無駄なことでは?

中国当局が香港へ人民解放軍の投入を倍増させている、との報道がある。私見では全く無駄なことと感じる。また中国当局の指導部がいかに国際感覚や地政学に疎いかよく示していると思う。香港民衆の蜂起に人民解放軍を投じたら、他国は黙っていないだろう。なぜならば自国民保護を名目に、世界各国の軍艇が香港に押しかけることになるからだ。どっちみち人民解放軍に勝ち目は無いと感じる。

 

中には空母、戦艦、巡洋艦、潜水艦、強制揚陸艇、戦車までも動員する国も出てくるだろう。世界中の軍隊が最精鋭部隊を一斉に香港に集結させることになる。では中国はそうした世界中の艦艇に片っ端からいくさをふっかけるのか。世界2位の経済大国でも全く勝ち目は無いだろう。いくら全米を射程に入れたミサイルを公開しても意味の無いことだ。まさか香港の周辺海域に機雷を設置するつもりではないだろう。そうしたら金融センターとしての香港の地位は終わる。

 

中国自身も在香港の外国人の脱出については言及していない。なぜならばそれが最大の弱みだからだ。また香港の地形も中国当局には頭痛のたねだ。海岸線だらけなのだから。人民解放軍が介入したらその瞬間に世界各国は船という船をならべて自国民の救出作戦へと動くだろう。中国当局人民解放軍広東省に集結させた時点で優勝劣敗が明らかな気がしてならない。