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白黒写真で長野山村を追うカメラマン、照度過剰・不足の格差激しい→扇動的になる!

非常に自明なことをフジのドキュメントが1月4日に放送している。長野県の山村を女性のスチールカメラマンが撮影し続けるという話。スチールだから白黒で、現像所に出かける。現像所は基本、法人向けだろう。

写真撮影の際は今も昔もライト(フラッシュ)を被写体にあてる。白黒だとぴかって光った瞬間がすごく光り、照度不足に陥ったらいっぺんで暗くなる。つまり凹凸の激しい写真が完成する。(土門拳

映画ニュースは画よりも、むしろ声優の話しぶりのほうが大げさでおどろおどろしかった。異様に甲高い、異様にスロー、異様に転調する…だからこのデジタル映画の時代でもリアルな俳優より声優のほうが長生きする。

昔のヒッチコック映画などはその手法を狙った。逆に白黒で撮影者の意図がキネマの観衆に伝わらない作品は制作できなかった。必然、扇動的な映画が多かったと思う。あえて現代映画でも白黒にする手法もある。

白黒は日本でどんな映画か…世界の黒澤明羅生門」、江戸時代の集団騒乱事件を描いた「大殺陣」、ゴジラか。いずれも劇的な展開が多く、セットの不備などをあえて白黒でぼかした。

 フジ本編では写真集の自己出版を被撮影者の村民に応分の負担をカメラマンが求めるシーンが印象的。山村故65歳以上の老人を前に予算・編集会議になる。電波広告だとこれの100倍くらい支払うのでましでは?

しかしカメラマンの技量不足で白黒では表現できない写真が出てきた。これをカラーにして解決した。しかしカラーでは今生きている人に強く訴えかける写真はとれない。なぜか。日々、見飽きてきたから。またか、という感じ、みな。

人間、特に老人のしわの表現は白黒しか逆に見たことない。カラーではしわの凹凸感が出ない。この世代は撮影即現像のポラロイドが最高の娯楽だった世代。50歳代のカメラマンとは写真への価値観が違いすぎる。

このおじいちゃん・おばあちゃんたちは現像の場に立ち会っていない。だからポラロイドで現像したものと信じているだろう。街に一件しか写真舘がない時代。家族写真はみんな人生最高のいでたちで応じた。

さくらカラーで時間がとまっている山村なのだと思う。