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ミツバチから孤児問題を考える…性腐敗した女王”都合よい子供のみ”産む

 生物は昆虫などを含めて女児を守る仕組みをないがしろにしてきた。すべてメスの働きバチは生まれた瞬間から稼働。これまでは最強といわれてきたが、そうか。女王バチと働きバチは同じメスだから同時に危機に陥ることをなぜ生物界は無視してきたのか。オスはハチの世界でも分かるが、ほとんど存在しないし、すぐ死滅する。ではハチはそうした危機にどう対応するか。単為生殖だったことから両性生殖へ切り替えることである。つまり働きバチがそれまでさなぎの段階で食って殺してきた2nオスが増えることである。養蜂家はいち早くその動きを感じるだろう。もしくは女性の出生が自然と減ることもありうる。これまではハチでは出生時の90%程度がメスだった。だったらそれがオスになることはありうる。実際にアリでは男性の王と女性の王が併存するケースもある。これまではハチは模型みたいに簡素なつくりだった。それが複雑化する。ハチが拒んできた進化、哺乳類化とでもいうか。すべては女王バチがいびつな自己都合を改めることを拒んできた。ハチは女王だけが数十匹のオスと交尾するという。女王バチ自身は性の快楽を独占し、すべての働きバチを事実上去勢する。働きバチにとってはたまらないが女王の監視が強く、かつ女王が姉妹女王さえも噛み殺すどう猛さゆえ、従わざるを得なかった。ハチの巣をみよう。一目で空きがわかる。空室か満室かで女王がちょっかいを出すのである。ただし一回でもごくまっとうで哺乳類的なオス(2n)が出てきたらいびつな女王は死滅するだろう。最悪な女王は交尾・生殖をコントロールすることで自分の都合のよい子供たち(コロニー)を構築してきた。それは英雄ではなく腐敗の象徴だった。生殖していないのに生まれてきたり、こなかったりだった。オスのハチは交尾のみを行い、1カ月程度で全滅する。メスの働きバチやオスの寿命や生き方は、すべて女王の鼻先さんずんだった。コロニーの生殖はいまだなぞの部分が多いが、もともとの昆虫だったら簡素だから無精でも誕生できるはずだ。女王は無限の生殖に耽溺し、その真実を精子の有無にすり替えることで科学者の分析をかく乱した。(ハチの生殖では精子は全く不要なのだ)女王は親族ながら部下の働きバチを花蜜・花粉・ローヤルゼリー・プロポリスなどあらゆるチャンネルを通じてこき使ってきた。ミツバチは女王がいなくなるとあっという間に死滅する。下命されたことしたできない働きバチには巣の運営ができないのだ(それだけ女王の独裁なのだ)。

 

女王は子供の個室として精密な六角形をつくることを常に命じている。その六角部屋が子供の有無を含めてコロニーを監視する要だからだ。しかも自分を継ぐ娘女王の豪華な部屋の建築をも細かく指図する。女王は六角部屋に自分の鼻先三寸でメス・オスの卵を産み分け、前述したあらゆる方法で毎時の働きバチをコントルールするのである。これを天敵のスズメバチは知り抜いている。ミツバチとスズメバチは天敵同士だが、進化の有無を依存しあっていることには変わりはない。ミツバチの変化はスズメバチに跳ね返るし、養蜂家を含めた人間にも及ぶ。スズメバチはミツバチを通じた危険性(農薬を含めて)を知っているから、ミツバチを直接食しない。さなぎにあげてからでないと口にしない。一種の毒見である。ミツバチはいろいろな花の蜜や花粉が体に付着している。しかも寄生虫だっている。寄生虫への感染は養蜂家にとって日本政府へ必ず報告することだ。それくらいミツバチの体は危険なのだ。だからスズメバチは慎重なのだろう。

 

スズメバチは最低限のミツバチしか攻撃しないはずだ。いらついたミツバチはさもつばきをはく。単純なミツバチは農薬などを化学分解する能力がない。ここで肝心な点はスズメバチはミツバチを経由した一切の蜜を食べないことだ。農薬などへの警戒だろう。毒見は一手にミツバチに依存しているともいえる。心理的にはミツバチは最もいらつき、短気なはずだ。スズメバチはミツバチ(特にセイヨウミツバチ)が焦りまくって無計画なまま反撃する習性を知っている。実際にミツバチには参謀的な役割の存在がいない。またミツバチは互いに血縁なのに協力しない。自我が強く、集中しない。ミツバチはいつも不安でしかたがないので冬眠しない。旧女王バチを中心に数万匹の働きバチがガードして引っ越す分蜂なるものが必ずあるらしいがミツバチのあほさの象徴だ。協調性がないのに群れている。おそらく棒をつっこめば凄まじい散り方だと思う。ミツバチはプロポリスなる物質を巣内にためているらしいが無価値だ。二ホンミツバチはプロポリスを集めない。せいぜい一種の排泄物質といったところだろう。むしろ巣内はハチミツやらプロポリスがべたべたで湿気ているだろう。得体のしれない液体のミックスはスズメバチをしても悩ませる。ミツバチは羽で換気をしているが、蜜をかえって使ってしまう。ハチミツは昔、病院で処方される医薬品の一つだったと思うが、今は処方されたためしがない。こんなひどい実情が分かってきたので評価が下がっているのだろう。ローヤルゼリーって言っても医薬品ではなかろう。新宿や八王子の工学院大学でミツバチ飼育が教育プログラムの一環になっているという。これはこれでよい。生物の不思議さが分かる。ちなみに八王子キャンパスのミツバチは昨年夏、スズメバチに襲撃(全滅)されたらしい。スズメバチは体形が3倍くらい大きいので、ミツバチの上へ乗り、顎でミツバチの首をはねる。 プラモデルの部品みたいだから首はすぐ外れる。そもそもすべてのミツバチ(女王バチ、働きバチ、オス)は巣外では生き残れない。なぜならば冬眠しないミツバチは同士で越冬のためどうしても巣内で温めあうことは不可避だからだ。仲の悪い血縁者のミツバチ同士が寒い冬に巣内で互いに並んでいてもホントの意味でやる気はでないだろう。ミツバチは冬に生産性が一気に落ちるはず。(そこまでなら普通の生物は冬眠する)大半のミツバチは完璧かつ心地よく越冬は不可能なのでは?越冬にオスの姿は絶対ない。越冬前に女王バチは交尾を行うが、幸運にも交尾をできたオスは即死し、交尾できなかったオスも巣を追い出され、死滅する。ミツバチのオスは染色体数がメスの働きバチと比べて半分しかない。不完全な個体なのである。交尾しかできない個体(n)なのである。集蜜、巣の防衛などは一切できない。それに対応する染色体がないからだ。なのにオスは女王バチに従順である。ママ・ママいって探し回るフジテレビの子供のオスバチ。はっきりこの子供オスのミツバチに言ったほうが良い。「ママはお前を捨てて逃げたんだよ。捨て子は人間の世界なら犯罪だよ」と。このオスは気性が荒いからこういうだろう。「それでもママを探すんだい」(王子なのにべらんめい口調)。なぜこんなわからずやなのか。実はミツバチのオスはすべての遺伝子情報が母親がくれたものである。父親はいないのである。クローンなのである。そうした従順な息子を作っているのも女王の陰謀。普通、生命体は思春期を迎えいずれ親から離れていく。

 

このオスのミツバチは言う「人生は何が何でも長生きするんだ」唐突だが、同じ孤児を主人公(「銀河鉄道999」)にした松本零士先生は「人生ははかないから美しい」こうなると、哲学の差か。

 

スズメバチがミツバチの巣を襲うが、同じ在来種の二ホンミツバチは対策を持っている。短気なセイヨウミツバチは3倍も大きい相手に一騎掛けでのぞみ、数時間で全滅する。スズメバチはせいぜい10匹くらいだ。セイヨウミツバチの女王が内政(朝から晩で出産、コロニーの運営)しか興味を持たず、スズメバチが襲来したら戦わず逃げるというから情けない動物。ではなぜ女王は逃げるか。逃亡先の巣で再び、生殖を続ければコロニーが回復する可能性があるからだ。(実際にフジテレビのハチアニメでは強群として復活する)女王バチは生殖器官以外はたいてい身体機能が退化しているが、逃げるスピードだけはスズメバチなみという。女王が逃げた巣は阿鼻叫喚だ。スズメバチが巣に侵入し、すべてのさなぎや卵を奪う。スズメバチの見張り役もいるらしい。生き残れるミツバチ・さなぎ・卵はゼロなので孤児はいない。もし取り残しがあっても死に絶える。他の種類のハチに助けられて成長するというフジテレビのアニメは事実を歪曲している。他のハチは自分の子育てで手一杯のはずだからだ。

 

過剰なまでも性交渉にのめりこみ、自分に従順な子供しか作らないミツバチの女王。そもそもセイヨウミツバチは短気で、その分、人を刺しうるので日本で飼育する必要はないのでは?。これじゃセイヨウミツバチの成虫ではなく、ハチミツ自体の輸入が増えるわけだ。そもそも温厚な二ホンミツバチ(在来種)を襲い、貯蓄した蜜を根こそぎ奪っていくセイヨウミツバチ(外来種)は鬼同然で駆除対象なのではないか。私の近所に巣ができたら問答無用で駆除する。スズメバチは在来種だから情けは感じるがでも危険だから駆除する。

 

最後にミツバチの8の字ダンスだ。蜜源を見つけたあと、巣に戻り、8の字ダンスで仲間に場所を知らせる。結果、短気な(馬鹿な)セイヨウミツバチは大挙して1つの蜜源にあつまり、そこを消滅させてしまう。植物と昆虫のギブアンドテイクはそこでは成り立たない。ちなみに二ホンミツバチは分散して蜜源へ行き、食い尽くして植生を破壊することはしない。二ホンミツバチは放浪癖があり、その分、多様なアクシデントへの経験を積んでいる。けがや病気への対応能力があるので、セイヨウミツバチと違ってプロポリスを必要としない。それでも養蜂家には多くのハチミツがとれるセイヨウミツバチのほうが魅力的なんだろう。農水省環境省は勇気をもって、セイヨウミツバチの追放、ニホンミツバチの再興を実行していただきたい。