中国の世界覇権に異議!

国際情勢の「今」をお届けする!

日テレ『ZERO』、アップル経営者取材で空振り?-もったいない!

10日(火曜)放送の日本テレビ系列ニュース番組『ZERO』に出演した米アップルのティム・クック最高経営責任者へのインタビューには、にわかに大きな注目が集まっていた。しかし女性キャスターは、見事に空振りをしてしまったようだ。というのも、10日付ロイター通信が、アップルの中国人元従業員2人がクルマの自動運転に関する企業秘密を持って中国へ逃走を図った可能性がある、と報じたからだ。うち1人は米当局にカリフォルニア州サンノゼ空港で中国へ脱出するすんでのところで拘束された。もう1人も秘密プログラムを持ったまま中国へ高飛びする寸前に捕まった。2人とも保釈されたが現在の居場所は不明だ。つまり米連邦保安官が追っている、ということだ。

筆者は、これを女性キャスターにぜひ質問してほしかった。クック氏もなかばひやひやだったのではないか。AI全盛の社会を迎え、アップルのようなIT企業はもはやパソコンにとどまらず、時計・自動運転などありとあらゆる領域に活動を拡大させている。当然、企業秘密をどのように守っていくか、という課題も広がっていることになる。

米司法省幹部は2人がすでに中国へ極秘裏に入国してしまった可能性すら示唆しているが、クック氏へのインタビューはこのように深い内容であって欲しかった。しかも女性キャスターの脇には、日本のAI社会をリードする若手研究者も立っていたからだ。