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中国共産党高官:ウイグル“職業訓練生”は「全員卒業だ」-ならば卒業証書見せろ!

中国の新彊ウイグル自治区で「教育訓練校」に多数のウイグル族など少数民族が強制収容されている問題。ショハラト・ザキル新疆ウイグル自治区主席(中国共産党の現地副責任者)は9日、北京市内で「全員卒業だ」と語った。その上で「“卒業生”は中国政府の協力のもとで、安定した仕事に就いて、生活水準を上昇させることができる」と語った。一方で今後自らの意思で残留することもできるとした。これに対し、9日付英BBCは真偽のほどは確かめようがないとした。

筆者は本ブログで、中国政府が主張する「職業訓練校」との話はとんでもない偽りだと主張してきた。もし本当に強制収容所ではなく、「職業訓練校」ならば住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス・募集要項などを公開すべきだ。今回のザキル氏の主張を確かめる良い方法がある。「卒業証書を見せろ」と要求することである。いったいどんな学問を修めたというのか、それで判明する。学位は何かも分かる。専門学校に相当するものか、高専か。つまり中国政府が頑なにこだわる「職業訓練校」という事実上の虚偽説明は破綻することになる。

中国共産党政権はウイグル問題で「墓穴を掘った」と観念するときを迎えているのではないだろうか。