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米大統領選:民主党有力候補のバイデン元副大統領、政策構想語る

米次期大統領を目指している民主党有力候補のバイデン元副大統領は、アイオワ州での遊説のためバスで移動中に公共放送NPRの取材に応じた。NPRには全文が公開されている。筆者の分析では取材のポイントは下記のとおり。

1、同州では、他の候補者の中で4位に甘んじられていると報じられたことについて、「感謝祭前には有権者は投票態度を決められない」と述べた。
2、他の民主党候補者と違って、自らの政治手法は「穏健的」「現実的」であるとアピールした。
3、地球温暖化についても「穏健的」「現実的」な見方を示している。「事態は破滅的だ」としながらも「2030年までにCO2排出をゼロにしろと言ったって科学的にナンセンスだ」と語った。環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)など急進的な思想を持つ人物との違いを意識したものとみられる。
4、トランプ政権が離脱したパリ協定に復帰するかについて。現在、風力や太陽光による発電があることなどから同協定への復帰とは違う独自の環境対策をとる。
5、自分にだけしかない突出した政策は「女性への暴力禁止」と「生物化学兵器禁止」である。
6、もし大統領になったら、有色人種や女性を要職に抜擢するのを躊躇しない。自分が副大統領だったときも、アフリカにルーツをもつオバマ元大統領と良好であった。
7、米国の民主主義は現在、危機に見舞われている。だから出馬した。
8、(日本の名指しは避けたものの)このままでは同盟関係やNATOが失われる可能性がある。それこそ米国の安全保障に直結する話だ。